俺の屍を超越てゆけ!【5c超越ヴァルハルザーク】!

超越したいぜ

あー、超越したいなー。みんなも、そう思うよね。

 

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 《超越男》。5色、10種族、11効果、イラストなし、そしてウルトラソウル持ちというデュエマ界でもぶっちぎりでイカれたカードだ。一見ネタカードにしか見えないが、悪くない性能と圧倒的初見殺しでそこそこの活躍を見せてきた。だが、それは《Dの牢閣 メメント守神宮》あってのことだ。

 

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 メメント守神宮で超越男にブロッカーを付与することで、ニンジャ・ストライクでいきなりブロック、スレイヤーで相打ちを取ったのちに自身はシールド・ゴーで逃れる、そしてもう一体の超越男でも相打ちを取ってエスケープでシールドゾーンの超越男を回収するというアルティメット・ディフェンス・コンボが存在したわけだ。だがメメント守神宮は殿堂カードに指定された。メメントは死んだ、もういないのだ。もうどんなに呼んだってあの頃は帰ってこない・・・。1枚は使えるんだけどね。

 

 だが、これしきのことで超越したいという欲求を諦めるわけにはいかない。ここで超越男の基本的な使い方を振り返ってみよう。まず、S・トリガー、S・バック、ニンジャ・ストライクで場に出す。次に、ロスト・プリズムで多色を当てたり当てなかったりしたのちにスレイヤーで相打ちを取り、最後にエスケープやシールド・ゴーを発動させるというのが主となる。奇襲性の高いエスケープ持ちのスレイヤーというのはやはり唯一無二のカードであり、バトルを行ってこそ、その真価を発揮する。そういった意味では、やはりブロッカー付与というのは非常に相性のいいカードだといえるわけだ。

 

 さて、それでは現在のデュエル・マスターズメメントの代わりになるカードは存在するのだろうか?超越男にブロッカーを与えて、かつ使い勝手の良いカードが。だが、この時代にセイント・キャッスルやクロスヘイムを使っていてどうにかなるわけはない。何か他にブロッカーを付与するカードはないのか・・・?

 

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 《自撮の超人》・・・お前、やれるのか・・・?自撮の超人は水と自然文明のクリーチャーにブロッカーを付与してくれるカード。超越男は当然水でも自然でもあるのでブロッカーを持つようになる。これで《超越男 <ハヤブサ.Star>》の完成である。だが、おそらく自撮の超人はサルトビ・ジャイアントなどを使ったいわゆる【シノビドルゲーザ】とのシナジーを期待されて作られたカードだ。超越男もシノビではあるのだが、このままシノビデッキとして組んでも超越男を使う意義は薄い。

 

 やはり超越男を使う以上は5色デッキであることが望ましい。自撮の超人は青緑のカードだからあとは白黒赤で相性のいいカードを見つけるだけだ。しかし、そんな都合のいいカードがあるわけ・・・。

 

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 今度出るらしい。《滅印連結 ヴァルハルザーク》。自分のクリーチャーが出たときに相手クリーチャー一体をタップし、相手クリーチャーを破壊するとパワーとブレイク数が上がり自分のシールドも増える。これを使えば超越男がニンジャ・ストライクで出たときに相手クリーチャーをタップできるし、自撮の超人のブロッカー付与とも競合しない。《超越男 <ライデン.Star>》の誕生である。これを使えば相手ターンに出して相手クリーチャーをタップして足止め、返しのターンにスレイヤーで相手クリーチャーと相打ちを取ればシールドが増やせるし、エスケープ能力でシールド回収もできる。正確にはエスケープしたのちにシールド追加だけどね。さらにガードマン能力があるからヴァルハルザークの素のパワーの低さを補ってくれる。我ながら完璧な作戦だ。ヴァルハルザークは超越男のために生まれたとしか思えない。

 

 5色デッキであるから、やはり《フェアリー・ミラクル》や《獅子王の遺跡》を使ってビッグマナ的に組みたい。超越男はバトルで真価を発揮するのは先述のとおりであるから、《蒼龍の大地》を使って【5c蒼龍】のように組むのがよさそうだ。自撮の超人には水と自然のクリーチャーが破壊されたときにマナ送りにする効果があるから多少ではあるがシナジーがある。というわけで出来上がったのがこのデッキだ!

 

完成!【5c超越ヴァルハルザーク】!

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*ガルザークはヴァルハルザーク

 

 自撮の超人は抜けた。なぜならこのクリーチャーを出している暇はないし、何の耐性もないこの手のシステムクリーチャーを守るのも難しいからだ。私は弱い・・・。《自撮の超人》は《妖精 アジサイ-2》になったし《蒼龍の大地》は《灰燼と天門の儀式》に取って代わられた。そもそも自撮の超人のマナ送りになる能力がもともとシールド・ゴーを持つ超越男と何のシナジーも生んでいなかったのでこうなってしまったのは当然かもしれない。

 

解説

気を取り直して解説に移る。このデッキの理想的な動かし方は3ターン目にマナブーストをして4ターン目に《ドンドン火噴くナウ》やササゲール持ちをプレイして準備を整え、5ターン目にヴァルハルザークを召喚するというものだ。あとはディフェンスに定評のある超越男ならきっと何とかしてくれる。

 

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 詳しく解説する。初動はフェアリー・ミラクル、デドダム、Disノメノン。このデッキのマナ基盤は極めて単純で、白黒赤+青緑を含むカードで5色マナを達成する。その後、アジサイ-2かアクアン-2、またはドンドン火噴くナウを使ってヴァルハルザークを探しながらマナ軽減、マナブーストを行う。

 

 それで、このデッキにおいては特にアジサイが重要になってくる。というのもアンタップインのカードが少ないからだ。3ターン目には何としても初動札を撃ちたいのでアンタップインのマナを埋める必要があるのだが、5コストのカードを使うにはフェアリー・ミラクルを成功させるか、次のターンもアンタップインのマナを埋める必要がある。このデッキではミラクルを成功させても、最悪の場合超越男が落ちることもあるので、4コストで動けるアジサイが強い。アジサイの効果で1マナ加速、ササゲールで2軽減になるので、アジサイを出した次のターンには確実にヴァルハルザークの7コストに届くし、場合によっては8コストのドルファディロムも出せる。また、アジサイを出せば5マナに届いて超越男のニンジャ・ストライク5を達成できるため、アジサイをマッハファイターで除去しようものならガードマン能力で返り討ちにできるのだ。

 

 アクアン2とドンドン火噴くナウとでは、このデッキでは白マナか黒マナが不足しがちなので後者に軍配が上がる。それでもアクアン2が強力であることには変わりなく、G・ストライクを使った後にS・バックのコストにできる。いい裁定だなぁ。

 

 マナと手札を整えた後は、ヴァルハルザークを着地させるだけ。灰燼と天門の儀式をガン積みしているため、デドダム、アクアン-2、火噴くナウで落としたカードも蘇生できる。ヴァルハルザークを出した後は超越男でクソ耐久を行い、フィニッシャーのドルファディロムの到着を待つのだ。

 

 あとはマナブーストで単色の獅子王の遺跡、受け札のデッドブラッキオ、上振れのオーケストラを入れている。当然だがメメントも入っているよ。それと《ウェイブの伝説》を入れているのはこのデッキは赤、緑に対して相対的に青マナが少なく、アンタップインのマナを確保したかったからだ。白か黒のマナが足りなくなるのを鑑みて《零の伝説》にするのもよさそうかもしれないが、白黒赤のカードと合わせて5色になるためウェイブの伝説にしている。

 

あとがき

さて、いかがだっただろうか。超越男は無限の可能性を秘めたカードなので今後出てくるカードにも期待だ。特に王来編は3色カードが多くて5色デッキを作りやすいからね。ちなみに、超越男を2体だせばダイナモで超越男に超越男の能力を受け渡してスレイヤーを2回使ってEXライフ持ちも突破できるぞ。できるよね?この裁定合ってる?所詮このデッキは脳内構築でしかないので本当にこのデッキが動くかは君の目で確かめてみてくれ。

 

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 なお、当初の目的であったブロッカー付与の遺志は《凶忍連結 ヒドラサマル》が受け継ごうとしたものの、すべて灰燼と天門の儀式に置き換わったことを報告しておきます。ブロッカー付与の遺志は灰燼と天門の儀式に継いでいただきたく思う。メメント、自撮の超人、ヒドラサマル・・・終わったよ・・・。

 

 次回は超越男が20thSPゴールドレアになった時にお会いしましょう!